第60回 水産加工技術セミナーが開催されます。

本県は豊富な水産資源に恵まれ、地域ごとに優れた特色をもつ水産物が水揚げされます。また、これらの水産物を利用した水産加工品も数多く製造されております。

しかしながら、輸入製品や他産地との競争激化、消費者嗜好の変化や流通環境の変化、高齢化が進むマーケットなど、新たな対応が求められる課題も多くなっております。

そこで県では、新技術の開発・導入による新製品の開発、消費者志向に基づく品質の高度化・安全性の確保、未利用資源の有効活用などを推進するため、水産加工技術セミナーを開催しております。

第60回という還暦を迎える今回のセミナーでは、今後の高齢化社会でキーとなる高齢者が飲み込みやすい食品の開発につながる講演を企画し、下記のとおり開催いたします。

 

1 日 時 平成28年2月18日(木) 13時30分~16時30分

2 場 所 水産技術研究所大会議室(静岡県焼津市小川3690)

 

第60回 水産加工技術セミナー プログラム

 

13時35分~14時00分 

「水産技術研究所研究員による研究報告」

①「駿河湾の未利用資源、センハダカを食卓に」/上席研究員/小泉 鏡子

②「蒲焼きではありません!洋食用のウナギ養殖」/主任研究員/隈部 千鶴

③「微生物が産み出す、新しい水産物の可能性」/主任研究員/山﨑 資之

④「豆腐?ヨーグルト?」/ 研究統括監/青木 一永

駿河湾深層水を脱塩した駿河硬水を使うことで、プルプルで苦みのない豆腐の製造ができます。その軟らかさと風味は、介護食だけでなく、スイーツ素材など新しい利用が期待されます。

                       

14時00分~15時00分 講演 1

「高齢化社会が求める食品~飲み込みやすい食品とは?」

講師/焼津市立総合病院 言語聴覚士/五十嵐明美 先生

老化にともない、食べ物を飲込む力が弱くなり、むせやすくなります。その理由について説明するとともに、そういった方々が安心して食べることができる食品とはどのようなものかご紹介します。

 

15時20分~16時20分 講演 2

「消費者庁のえん下困難者用食品とベビーフードのかたさ基準(指針)の測定方法について」(仮)

講師  株式会社山電 代表取締役専務/渡邊洋一 先生

食品開発においてテクスチャー(食感)は非常に重要な要素です。今回は特定用途食品を例に、食品の測定法・解析法(食感との相関)について、簡単でわかりやすい内容でお伝えします。